2005年度 強震動委員会議事録


第53回 強震動委員会 議事録(案)
日時: 2005年5月24日 12:30〜13:30
場所: 幕張国際会議場 203会議室
出席者: 横井委員長、青井、岩田、植竹、香川、纐纈、芝、笹谷、司、武村、畑山、久田、古村、松島、盛川、山中

議題:
1.各調査班からの活動報告
2.学会内・外の動き、その他

配布資料:

1.各調査班からの報告
調査班A(久田)より、25日午後に開催される特別セッション「阪神・淡路大震災から10年」について紹介があり、総合討論の論点に関して意見交換を行った。司委員から、今後の強震動関連特別セッションのテーマとして、「強震動予測の不確定性要因」、「震源の動力学モデルの強震動予測への応用」、「上下地震動の取り扱い観測と予測」について候補が提案された。セッションタイトルに含みを持たせ、関連分野から投稿しやすくする、合同大会の特徴を生かし、地質学など異分野との交流をはかるなどについて意見が出た。来年度の合同大会に向けてさらに検討を続けることにした

調査班B(山中)より、強震動関連の啓蒙書の原稿が揃い、出版社との打ち合わせを開始したことが報告された。松島委員より、第5回強震動講習会の開催について配付資料をもとに説明があり、テーマとして「全国を概観した強震動予測地図とその活用方法」とすることが提案された。検討の結果、予測地図の活用法に加えて、地図の作成手順をレビューする講演を含めることにした。講習会への学生の参加を見込み、60名程度を収容できる会場を用意すると同時に、学割の導入を検討する。開催時期、会場、予算についてさらに検討をすすめ、開催時期を11月下旬から12月初旬とすることで講師と日程を調整する。芝より、強震動関連のサイトリンク集Webページの整備状況と今後の運用方針について説明があった。ニュースレターに掲載できない長文の原稿は強震動委員会Webに掲載する。強震動関連のリンクを充実させるために、サイト情報を知らせてほしい。

調査班C(大堀)の報告については、時間の都合により次回委員会で検討する

その他
・岩田より、自治体震度系波形データの研究利用に関する意見を取り纏めるため、引き続き意見を求めたいとの要請があった。
・ 古村より、小千谷で行われる地下構造探査計画の紹介があった。
・ 芝より、日本地震工学シンポジウムの日程が11月初旬に開催されること、また、地震学会から査読候補者リストを提出することについて説明があった。
・ 盛川より、土木学会地震工学委員会が8月22〜24日に東工大大岡山キャンパスで開催され、スマトラ島地震と福岡県西方沖地震についての特別セッションが開かれるとの情報提供があった。
・次期委員会日程7月25日(月)地震研

次回日程 7月25日13:30〜 地震研究所第2会議室



第54回強震動委員会 議事録

日時:2005年7月25日(月) 13:30−15:20
場所:地震研究所 講義室
出席者: 横井委員長、植竹、大堀、香川、工藤、纐纈、佐藤、司、芝、古村、松島
議題:
1. 前回議事録が確認された
2. 各調査班報告
調査班A(司委員)より、次期合同大会のスペシャルセッションのテーマについて配布資料をもとに説明があった。1)震源モデルと強震動、2)強震動評価の高精度化、の二つの候補テーマについて、その目的と招待講演として考えられる講演内容について説明があった。検討の結果、候補1を合同大会に提案することとし、講演者を広く募るために、含みのあるタイトルとすること、説明文にセッションの趣旨を明確に記述することを確認した。これを受けて、調査班では招待講演者を含めた準備を開始することにした。

調査班B(松島委員)より、強震動講習会の開催要項について配付資料をもとに説明があった。講師の日程調整の結果、11月16日に東工大キャンパスイノベーションセンター(田町)で行うことが提案され、これが承認された。参加人数60名を想定した大きめの会場の借用と、一般・学生会費を区別した予算案について提案があり、これが承認された。今後Webやニュースレターなどを通して広報に努めることが確認された。
・芝委員より、強震動関連Webページの拡充のために、強震動研究関連サイトリンク集の内容の強化(特に工学系や民間会社の研究サイト)と、被害地震発生時の調査観測に関する情報交換のページを新設することが提案された。災害調査委員会との重なりを考え、調整を行うこと、また現在広報委員会で進められているWebページの見直しとあわせて、今後は強震動委員会が管理するWebサーバにコンテンツを移した管理を行うことについて確認した。

調査班C(大堀委員)より、次回の強震動研究会では「地震調査研究推進本部による強震動予測に関する話題」を防災科研の藤原広行氏より講演いただくことが紹介された。今後の話題案の候補について配付資料をもとに説明があった。本日強震動委員会終了後に、第8回強震動研究会「強震動下での液状化の予測と対策に関する現状と問題点」(講師:東京電機大学 安田進氏)が行われることが紹介された。

3.その他の話題
・ 横井委員より、自治体震度計ネットワークの更新に関するメモ(岩田委員資料)として強震動委員会で集約した意見が纏められたことが報告された。消防庁の「次世代震度情報ネットワークのありかた委員会(委員長東工大翠川教授)」に対して強震動委員会の集約意見として情報提供することとし、理事会で報告することにした。

4.学会内の動き
・ 芝委員より、日本地震工学シンポジウム準備状況について、開催予定時期と論文投稿・査読方針に関しする経過説明があった。
・ 工藤委員より、学術会議地震工学専門委員会の報告をニュースレターに投稿予定であることが紹介された。
・ 横井委員より、日本地球惑星科学連合が正式に発足し、英文略名がJPGUに決まったこと、現在連合組織の整備が進められていることが紹介された。また、理事会で発展途上国の地震津波防災研究者・専門家のMLの立ち上げが準備されていることが紹介された。
・ 工藤委員より、Earthquake Summitの準備会がSSJ夏季大会の前日に開催され、今後の活動について議論されたことが報告された。次回は2月に北京で開催が予定されている。

次回日程 9月28日(水)13:30〜 地震研究所第2会議室 
16時より第9回強震動研究会を開催予定



第55回強震動委員会 議事録
日時:2005年9月28日(水)13:30〜15:40
場所:地震研究所第二会議室
出席者:横井委員長・岩田・植竹・大堀・香川・纐纈・司・武村・畑山・古村・松島

1.理事会報告
横井より、9月20日に開催された地震学会理事会の話題として以下の報告があった。選挙の日程、入会者、EPSの電子化と将来、賛助会員に対する特典に関する議論。2008年にASC大会を日本で開催することが決定し、現在開催原案が作成中である。強震動委員会ではASC日本大会に対する強震動委員会の関わりについて意見交換を行った。

2.調査班の活動報告
・調査班A(司)より、2006年度合同大会の特別セッション「震源モデルと強震動」について配布資料をもとに内容と合同大会開催の意義について提案があり、これを承認した。今後、関連セッションとの重複を考え、セッションのテーマと招待講演者について検討を進める。
・調査班B(松島)より、強震動講習会の準備状況について配布資料(講習会のお知らせ)をもとに説明があった。nfmlを利用するなど、広報につとめている。岩田委員より、強震動の啓蒙書の出版計画「強震動の科学(仮題)」の進捗状況について報告があった。
・調査班C(大堀委員)より、これまでの研究会の実施状況と今後の話題について配布資料をもとに提案があった。話題案として、「都市防災と街作りを専門とする方を講師に招く」「自主防災組織の役割と現状と、強震動研究者からの情報の提供に関する意見交換を行う」ことについて議論した。このほかに、長周期地震動に関する最新の話題として、「免震に関する最新技術」、「消防法の基準改正」の意見が出た。なお、本日強震動委員会終了後に第9回研究会を開催する。

3.その他
・2006年地震工学シンポジウムの特別講演会について話題提供があった。
・ 大江戸博物館で安政江戸地震150周年の企画展示について紹介があった。
・ 次回委員会日程 12月1日(木)13:30〜 地震研究所



第56回強震動委員会 議事録
日時:2005年12月1日(月) 13:30−15:40
場所:地震研究所 第2会議室
出席者: 横井委員長、岩田、植竹、大堀、司、古村

議題:
1. 各調査班報告
・調査班A (司)より、2005年度地球惑星連合のスペシャルセッションの登録が完了したこと、予稿投稿など今後の日程について配布資料をもとに説明があった。スペシャルセッションの6つのサブテーマ毎の招待講演の候補者について提案があった。これに対して、一般講演数と招待講演数のバランス、招待講演に期待するレビュー内容について意見があった。これらを勘案のうえ、招待講演者をさらに絞って講演依頼を行うことにした。
・調査班B (横井・岩田)より11月16日に行われた強震動講習会に54名の参加があり、成功裏に終了したことが報告された。今年度は学生の受講が多かったこと、広めの会場を用意したことが受講者に好評であったことなどが特筆できる。受講者アンケートは目下集計中であり、主催者報告と参加者報告を近日中にニュースレターに投稿する。岩田(山中代理)より、「強震動の科学」の編集が順調に進行中であり、まもなく刊行の予定であることが報告された。また、横井より、他学会における地震災害対応委員会の準備状況についての情報提供があった。
・調査班C(大堀)より、第10回強震動研究会の話題案について班内での検討状況について報告があった。今後調査班ではメール等により引き続き話題案と講師について検討を進める。

2. 理事会の動き
・ 横井委員長より、ASC2008年度日本開催について検討状況が紹介された。
・ 委員会終了後に次期強震動委員会の体制について、幹事団(横井委員長、岩田、古村)で打ち合わせを行う。

3. その他
次回委員会1月27日13:30〜地震研究所講義室にて開催。



第57回強震動委員会 議事録

日時:2006年1月27日(金) 13:30−16:00
場所:地震研究所 講義室
出席者: 横井委員長、岩田、大堀、司、久田、古村、松島、山中

議題:
1. 委員の改選について
次年度の強震動委員会の改組に向けて、委員の改選と補充を行なう。委員の補充は公募により行うものとし、公募要項を2月10日締め切りのニュースレター掲載する。5月の地球惑星連合大会までに新年度の委員会体勢をかためる。

2. 各調査班報告
・ 調査班A(久田・司)より、2005年度地球惑星連合におけるスペシャルセッションの準備状況について説明があった。招待講演者全員から承諾が得られた。一般投稿のお願いを強震MLに流す。2月8日の投稿締め切り後に、セッションの具体的な進め方について決定する。
・ 調査班B(山中・松島)より、強震動講習会の受講者アンケートの集計結果(配布資料)の説明あった。今後の課題として賛助会員に対する講習会の参加費割引、技術士の継続研修の認定について議論した。強震動の啓蒙書の出版準備状況について報告があった。
・ 調査班C(大堀)より、強震動研究会の話題案として「耐震補強を進めるための地震保険のありかた」、「長周期地震動とその被害・規制」「耐震基準の国際化」について提案があり意見交換を行った。

3. 次期委員会に向けて
・ 調査班A、B、C体制ができてから2年が経過したことにより、新しい班体勢について意見交換を行った。これをたたき台として、委員会MLを使って次回委員会までにさらに議論を深めることにした。

4.その他
・ 岩田委員より、土木・建築学会共同主催の巨大建築物のシンポジウムが2月18日に建築会館で行われる旨、話題提供があった。
・ 岩田委員より、ESG2006シンポジウム(8月30〜9月1日)の紹介があった。
・ 山中委員より、日本地震工学シンポジウム(11月3−5日、東京工業大学)の論文投稿と査読の流れに関して説明があった。

次回日程 3月29日(水)11:00〜 地震研究所



第58回強震動委員会 議事録

日時:2006年3月29日(金) 11:00−12:30
場所:地震研究所 第3会議室
出席者: 横井委員長、岩田、植竹、大堀、纐纈、司、芝、畑山、久田、古村、松島、盛川、山中

議題:
1. 理事会報告
横井より、昨日開催された地震学会理事会の審議内容の中から、強震動委員会のH16年度決算と次年度予算、強震動講習会、委員会活動計画に関して説明があった。このほか、EPSの電子化と電子ジャーナルアクセスのための会員番号の付与について報告があった。

2. 各調査班からの報告
(ア) 調査班A(司)より、連合大会の特別セッションプログラム編成について報告された。90分のセッションの割り当てに対して9件の口頭発表と7件のポスター発表を行う。
(イ) 調査班B(山中)より以下の報告があった。強震動の啓蒙図書は、現在、著者構成の段階にあり、7〜8月頃に出版予定である。大学1〜2年を対象とした出版計画を考えている。芝委員より、強震動委員会のホームページの構築状況について説明があった。
(ウ) 調査班C(大堀)より、次回の強震動研究会は東大生産研の目黒氏を講師として5月中(委員会終了後、5月29日に決定)に実施することが報告された。

3. 話題提供
・ 芝委員より、第12回地震工学シンポジウムが投稿受付中(5月8日締め切り)であり、レギュラーセッションのほかに、中越地震と長周期地震動の特別セッションが企画されていることが紹介された。シンポジウムには400〜500件の投稿が見込まれている。
・ 横井委員長より、ASC大会参加の仮登録が現在行われていること、およびWPGM(北京)に関する話題提供があった。

4. 委員改選について
・ 横井委員長より、委員改選に伴う公募を3月27日に締め切ったところ、多数の応募があったことが報告された。これまでの地震学会(強震動研究)の活動、研究分野の重複等を勘案して新委員の委嘱を決定した。
・ 次年度の委員会体制について検討を行った。現委員については継続の意思確認を行う。
・ 委員会の班構成と活動内容について議論した。各委員に活動計画に関するアンケートを行い、委員長と班長とで次年度の班体制と活動計画案を立案することにした。
・ 強震動地震学10年に関する総合報告の企画について検討した(継続審議)。

5. その他
次回日程は5月29日14:00〜地震研究所において。委員会終了後17:00より強震動研究会を行う。


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