日本地震学会強震動委員会 第16回研究会

日本地震学会強震動委員会では、強震動研究とその関連分野の関係者が集う研究会を企画しております。
その目的は、
(1)現実の社会の中で強震動研究の成果がどのように利用されているかを知ること、
(2)強震動研究の目指す目標をより高くしてゆくために、関連分野における最新の研究を学ぶこと、
(3)強震動研究とその関連分野に関わる人々との相互理解を深めること、
などです。
研究会を積み重ねながら、強震動研究をより効果的に社会に役立てるための手がかりを見つけて行きたいと考えております。

 このたび、第16回研究会を、以下のように実施することが決定しましたのでお知らせ致します。強震動委員会と同様に、研究会の方も公開で実施しますので、どうぞ奮ってご参加下さいますよう、お願い申し上げます。

【第16回研究会の概要】

日時:2009217日(火)16:0017:30
(同日13:3016:00に開催される第71回強震動委員会の終了後)
場所:東京大学地震研究所・1号館3階セミナー室(新館3階)
参加費:無料,参加登録:不要

講師:高橋 雅紀氏(産業技術総合研究所地質情報研究部門)
題目:「関東平野の地質構造 〜やや長周期地震動を励起する関東平野の深部の構造の成り立ちについて〜」

講演概要:
 やや長周期地震動を励起する関東平野の地下地質構造は,少なくとも日本海拡大以降の形成過程の枠組みで捉えることが重要であり,さらに活断層や活褶曲など現在進行形の地質現象は,第四紀圧縮テクトニクスの枠組みの中のスナップショットとして位置づけられます。今回の講演では,これら活構造の形成要因やメカニズムについて解説するとともに,首都圏を含む関東平野の地震防災に寄与するために,少なくとも1500万年以上もの地質学的時間スケールと地表から基盤までを含めた広い空間スケールの両面から地質構造を解釈する視点が重要であることをご紹介します。

*講師・講演内容等が変更になる可能性があります。その際は地震学会WEBページの行事予定で周知致しますので、お出かけ前にご確認ください。


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