日本地震学会強震動委員会 第46回研究会のお知らせ

 強震動委員会では,強震動研究の成果をより効果的に社会に役立てるための手がかりをつかむことを目的として,研究成果が社会でどのように活用されているかを知り,また,関連分野における最新の研究を学ぶため,強震動研究会を開催しております.

 このたび,以下の通り研究会を実施することが決定しましたのでお知らせ致します.日本地震学会会員・非会員に限らずどなたでも参加できます.どうぞ奮ってご参加下さいますよう,お願い申し上げます.

【第46回研究会の概要】
日時:2026年3月13日(金)講演17:00-18:00(開場16:30)
開催方法:現地開催およびZoomによるハイブリッド開催
会場:東京大学地震研究所1号館3階会議室+Zoom
参加費:無料
参加登録:全員参加登録が必要です(先着70名)2026年1月上旬から募集を開始します.

講師:平山義治氏(白山工業株式会社)
講演題目:位相シフト光干渉法による3成分振動観測システム
概要:
 現在光ファイバー自体をセンサとする様々な方法が提案されている。一方我々は光ファイバーセンサーではなく、光ファイバーをレーザー光の伝送路として、単純なバネ‐質量‐ダンパー系の振動子にレーザー光を照射させて帰ってくる光と、レファレンスの光とを干渉させて、位相の変化から振動子の変位を求める方法[位相シフト光干渉法]を開発した。特に位相がπを超えても問題ないように位相接続を可能にして高ダイナミックレンジを実現するとともに、入力光も観測することによりレーザーで伝送時の変化に対する補償を行う仕組みを構築した。この方法で構築した振動観測システムの性能を調べるべく、様々なテストフィールドで観測試験を行ってきた。またこのシステムは次世代火山研究・人材育成プロジェクト(火山PJ)の課題にも採択され、課題責任機関とともに耐雷性、長期安定性、高温環境での動作などの検証を行なっており、火山PJのあとも継続して新潟工科大大深度観測井を使用させていただき、高温高圧環境下での連続観測を行っている。講演では、上記に述べた開発、検証、および実績などについて解説し、今後の発展性についても述べる。


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