2006年度 強震動委員会議事録


第59回強震動委員会 議事録

日時:2006年5月29日(月)14:00〜16:10
場所:地震研究所1号館セミナー室
出席者:横井(委員長)、青井、岩田、植竹、岡田、香川、川崎、司、芝、竹中、畑山、久田、古村、堀川、松崎、盛川、山中

議事
1.会議に先立ち新旧委員の自己紹介が行われた
2.新年度の調査班の体制について
(1)調査班A〜Cの構成員を以下のように定め、班員の互選により班長を選出した。
調査班A(企画担当):司(班長)、青井、工藤、纐纈、久田、堀川、横井
調査班B(普及活動担当):芝(班長)、岩田、香川、笹谷、武村、松島、山中
調査班C(研究会担当):畑山(班長)、植竹、大堀、岡田、川崎、佐藤、竹中、古村、松崎、盛川
(2)調査班の活動方針と計画
・ 調査班Aでは、春の連合大会または秋季大会の特別セッションを企画する。ASC2008年度大会への対応を行う(横井委員)。
・ 調査班Bでは、第6回強震動予測に関する講習会を開催する(担当:山中、香川委員)。前回の委員会で提案のあった強震動関連の総合報告の連載をについて議論した。連載内容をさらに詰めて「地震」編集委員会に打診する(担当:芝委員)。具体的な編集作業は、他の調査班を含めたWGで行う。また、強震動委員会のHPを充実させるために、他の班にも協力を依頼する。
・ 調査班Cは、強震動研究会を引き続き開催する。話題案として、物理探査技術の紹介、長周期地震動とタンク振動などが挙がっている。また、強震動研究の周辺分野に焦点をあてる。強震動委員会の開催に合わせて年間3〜4回の開催(東京)とするが、秋期大会の前日に地方開催することも視野に入れる。

2.各調査班からの報告
・ 調査班A(司)より、連合大会の特別セッション「震源モデルと強震動」の開催報告があった。口頭・ポスターを合わせて16件の発表があり、会場には200名を越える多数の参加があった。反省点として、セッションに割り当てられた時間が短く(120分)と、各発表と総合討論の時間が十分にとれなかったことがあげられる。また、発表と議論を今後に残すために、特集号の発行を今後考えていきたい。
・ 岩田委員より、5月27日に発生したジャワ島地震に関する災害調査委員会のHPが立ち上がったことが報告され、情報提供の依頼があった。
・ 芝委員から日本地震工学シンポジウムの準備状況について紹介があった。
・ 山中より強震動の啓蒙書が本が7月末に出版されることが報告された。
3.その他
・本日委員会終了後、16:30より第10回強震動研究会(講師:目黒公郎氏、題目:地震防災上の最重要課題『既存不適格建物の建替えと耐震改修』を推進する環境整備について)を開催した。
・次回強震動委員会日程:8月2日(水)10:00〜地震研究所1号館セミナー室。



第60回強震動委員会議事録

日時:2006年8月2日(水)10:00〜12:00
場所:地震研究所セミナー室

出席者: 横井(委員長)、青井、植竹、大堀、川崎、香川、工藤、司、芝、畑山、古村、堀川、盛川、山中、松崎(以上、委員)

議事
1.各調査班の活動報告
調査班B(芝委員)より、「地震」の強震動分野の連載企画(強震動地震学の到達点と課題、または強震動地震学の最前線)について、地震編集委員会との協議の経緯について報告があった。地震60巻記念号に強震動分野からの総合報告の執筆と編集委員の選出について依頼があったことが報告された。二つの同時企画に対する強震動分野のレビュー論文の構成について議論した。香川委員より、強震動講習会の準備状況について説明があった。講習会では、強震動の出版物をテキストとして採用し、講義資料とともに受講生に配布する。開催時期は12月8日または11月29日を候補とし、講師と会場の日程調整をはかる。対象とする受講者層と講義内容、予算案について検討した。

調査班C(畑山委員)より、強震動研究の周辺分野に焦点をあてた「強震動研究会」の企画について資料をもとに説明があった。学会内外からの参加者を増やすために、nfmlへの宣伝を含めて検討する。研究会の地方開催について検討し、次回研究会を秋期大会(名古屋)前日に名古屋国際会議場で開催することとし、詳細を講師と調整する。

調査班A(堀川委員)より、次期特別セッションの企画に関して配布資料をもとにセッションテーマの案(予測地図、地下構造データベース、地質)の提案があった。合同大会または秋期大会での特別セッション開催のメリットについて議論した。関連分野の発表や地震学会以外の学会の参加を考え、2007年度連合大会に特別セッションを企画することにし、次回委員会までにセッションテーマと投稿招待文、招待講演者と一般講演者の候補と発表内容案を準備する。テーマとして、大都市直下地震、歴史地震、活断層と震源断層の意見が出た。

話題提供
・ 畑山委員より、消防庁の次世代震度情報ネットワークのありかたに関する最終報告書の概要について資料をもとに説明があった。武村委員より関連情報として、土木学会の震度計情報ネットワークのシンポジウムの検討状況について説明があった。これに関して、強震動委員会として自治体震度計の波形データを回収し、研究に利用に活用するための方策をとる努力が必要であること、計測震度と被害と地震波形との対応を見るためにも波形の蓄積が必要であることなど意見が出た。
・ 青井より、J-SHIS深部地下構造モデルの公開状況とデータの入手方法について配布資料をもとに紹介があった。
・ 芝より、地震工学シンポジウムの査読状況と参加登録についての紹介があった。

次回日程
9月29日(金)13:30〜地震研究所1号館セミナー室


第61回強震動委員会議事録

日時:2006年9月28日(木)13:30―16:30
場所:地震研究所セミナー室

出席者: 横井委員長、青井、岩田、植竹、岡田、香川、司、芝、竹中、畑山、古
村、堀川(以上委員)

議事
1. 各調査班の活動報告

調査班A(堀川委員)より、2007年連合大会のスペシャルセッション提案のテーマ候補
として、5つのテーマについて配布資料をもと説明があった。レギュラーセッション
とのバランス、セッションの集客力と一般講演申込の予定数などを勘案し、「首都圏
の地震と強震動」をテーマとする提案を行うことにした。10月25日のセッション提案
締め切りまでに、メールで詳細を詰めることにした。

調査班B(芝委員)より、「地震」の強震動分野の連載企画について配布資料をもとに
目次案が提示された。このなかから、地震の別企画として進められている第60巻記念
号の強震動分野のレビューに2〜3編程度を配当し、残る12〜14テーマについて連載
を考えている。地震工学に関する内容を理学的立場からまとめること、複数のテーマ
を一つの報告にまとめるなど意見が出、今後さらに内容を精査する。芝委員より、強
震動委員会のHPの更新の作業状況について説明があった。香川委員より、強震動講習
会の準備状況と申し込み状況について報告があった。

調査班C(畑山委員)より、10月30日に名古屋国際会議場で開催予定の第11回強震動研
究会の準備状況について説明があった。学会HP、nfml、防災関連のML等を通して宣伝
活動に務めている。今後の研究会の講演テーマと講師案について配布資料をもとに提
案があり、検討を行った。次回研究会は2007年1月頃を予定している。

2.話題提供
・ 芝委員より、日本地震工学シンポジウムの開催情報とオンライン参加登録に
関して説明があった。
・ 横井委員長より、ESGシンポジウムのブラインドプレディクション結果に関す
る話題提供があった。

3.その他
・ 次回委員会日程:2007年1月11日13:30〜地震研究所


第62回強震動委員会議事録

日時:2007年1月11日(木)13:30〜15:30
場所:東京大学地震研究所セミナー室
出席者:横井(委員長)、青井、植竹、岡田、香川、司、芝、柴崎、竹中、畑
山、古村、堀川、盛川(以上、委員)

議題:
1.各調査班報告
調査班A(堀川委員)より、2007年連合大会特別セッション「首都圏の地震と強震動」の準備状況について、配付資料をもとに説明があった。特別セッション提案が連合大会で採択され、1月10日より講演申し込み受付が開始された。予定している招待講演者(6名)とその発表内容が説明された。今後、講演申し込み増やすために学会WebやML等で宣伝を行うほか、個別に講演依頼を行うことにする。招待講演者の大会経費(参会費と登録料)を強震動委員会で負担することについて、他の委員会での扱いを調査するとともに今後検討を進める。2月に行われるプログラム編成については、コンビーナに一任する。横井委員長より、2008年ASC大会の日本(つくば)開催が決定した経緯と、学術会議/日本地震学会IASPEI小委員会において大会組織委員会が組織されたこと、これまでの大会開催に関する議論について説明があった。

調査班B(芝委員)より、「地震」における強震動関連の特集号に関する現状報告があった。今後、地震編集委員会と連絡をとりながら、特集号の早期出版をめざす。強震動委員会HPの運用状況について説明があった。香川委員より、12月8日に開催された強震動講習会の開催報告と、決算について配布資料をもとに説明があった。当日参加者は56名であり、おおむね好評であったことが報告された。講習会アンケートの集計結果をもとに、講習内容とレベル、会場設備についての反省点および今後の課題について説明があった。受講生の感想文を次号の学会NLに掲載する。

調査班C(畑山委員)より、10月30日に名古屋で開催された、第11回強震動委員会の開催報告があり、61名の参加があったことが報告された。講演録を1月号のNLに掲載予定である。本日の委員会終了後に第12回強震動研究会(講師:電力中央研究所、阿部信太郎氏)を開催する。以降の研究会の講演テーマと講師案について配布資料をもとに説明があった。第13回研究会を7月頃に開催するものとし、講師とテーマについて早急に検討する。

2.報告事項・その他
・横井委員長から「地震」のデジタルアーカイブの状況について紹介があった。
・ 岩田委員(古村代理)より、科研費報告会シンポジウム(ジャワ島中部地震)報告会(2月23日)、「海溝型巨大地震による長周期地震動(略)」の共同提言がまとめられ、提言書が土木学会、日本建築学会HPに掲載されている旨紹介があった。
・ 古村委員より、IUGG大会(7月2-13、ペルージャ)、植竹委員より歴史地震研究会(9月15−17日、下田)の開催と参加登録の紹介があった。
・ 青井委員より、K-NET機器の更新と伝送のリアルタイム化、KiK-net地表計器の更新と伝送方式の変更について話題提供があった。

次回日程
 2007年4月4日(水) 地震研究所会議室 (*委員会後の強震動研究会は開催しません)


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