2020年度 強震動委員会議事録


第116回強震動委員会議事録

日時:2020年6月4日(木) 15:30~17:30
方法:オンライン会議
出席者(敬称略):干場(委員長),岩田,植竹,大堀,香川,司,芝,高井,武村,長,津田,津野,友澤,中原,畑山,久田,堀川,前田,松島,三宅,宮腰,室谷,盛川(以上委員)

資料
116-0第116回強震動委員会議事次第,第115回強震動委員会議事録{畑山}
116-1 日本地震学会強震動委員会2020年度 {干場}
116-2-1 B班打合せ資料[2020年3月4日] {津野}
116-2-2 「強震動予測―その基礎と応用」第19回講習会報告[2020年3月4日] {津野}
116-2-3 「強震動予測―その基礎と応用」第19回講習会収支報告 [2020年3月4日]{津野}
116-2-4 「強震動予測―その基礎と応用」第19回講習会受講者アンケート結果 [2020年3月4日]{津野}
116-3 B班資料 {前田}
116-4 資料(C班)[2020年3月4日]{長}
116-5 資料(C班)(2){室谷}
116-6-1 「新・強震動地震学基礎講座」(仮題)の出版について{岩田・松島}
116-6-2 「新・強震動地震学基礎講座」(仮題)目次案{岩田・松島}
116-7 NL新連載担当班報告{中原}
116-8 将来検討G資料2{干場}

議題:

1.今年度の活動体制
 干場委員長から,昨年度をもって松崎委員と横井委員が委員を退任したこと及び今年度から新たに友澤裕介氏が委員になったことの紹介があり,友澤委員から挨拶があった.また,新たに調査班Bの班長に前田委員が,調査班Cの班長に室谷委員がなったことの紹介があり,資料116-1により,今年度の班構成が示された.

2.各調査班からの報告等
■調査班B
 資料116-2-1116-2-4により,津野前班長から,123日に東京工業大学田町キャンパスにおいて開催された講習会の収支,アンケート結果の概略の報告があった.併せて,学会ニュースレター(NL)に講習会の報告を投稿し,掲載されたこと, 2名の受講者(四国電力(株)・鈴木俊輔氏,鳥取大学大学院持続性社会創成科学研究科学生・西村武氏)NLの「シンポジウム報告」に掲載する体験記の原稿の執筆を依頼し,これらも掲載ずみである旨報告があった.今回の講習会は57名が受講し,収支は黒字となった.アンケート結果では,講習内容については大半が満足との回答だった.アンケート結果については,委員会外から講師を務めてもらった武村俊介氏にも伝えることになった.干場委員長から,収支が黒字になったことについて,総会において会計担当理事から評価する発言があったことの紹介がった.(記録者注:本件は,34日に開催予定だった本委員会(新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止)において報告予定だったものである.)
 資料116-3により,前田班長から,今年度の強震動講習会について,(1)今後の新型コロナウイルス感染症に関する状況により,開催の可否及び開催形式について検討を行う必要がある,(2)これらについての判断は次回委員会またはその後間もない時期に行うこととする,(3)講習会を開催するとすれば,12月第1週に活断層と強震動予測をテーマとした講習を実施するとの提案があった.これに対して,受講者数を減らして開催するなどの案があるなか,収支が赤字になるということでは事業としては失敗ではないかなどの意見,例年会場として使用している東京工業大学田町キャンパスの施設は申し込んだ時点でキャンセル料金が発生するのではないかとの情報(委員会の時点では未確認であったが後日,キャンセル料は3ヶ月前から発生することを確認)があった.議論の結果,12月の講習会開催は見送ることとし,時期を後ろ倒しにして開催を検討することとなった.開催時期は,今年度内に拘らないこととなった(例えば来年6月頃に開催してはどうかとの意見があった)

■調査班C
 資料116-4により,長前班長から,915日に京都大学理学研究科6号館(京都市)で開催した第35回研究会(講師:京都大学・酒井敏教授,講演題目:「研究,楽しいですか?」)について11月刊行のニュースレターの「シンポジウム報告」で開催報告(執筆者:長前班長)を行ったことの報告があった(記録者注:本件は,34日に開催予定だった本委員会において報告予定だったものである.)また,34日に予定されていた研究会(講師:黒木英州氏(気象庁),講演題目:「正確な震度観測を行うために」)は,延期となったことも報告された.
 資料116-5により,室谷班長から,(1)例年秋季大会に併せて秋季大会開催地で催している研究会は,今年の秋季大会(那覇市)がオンライン開催になったことから,開催を見送ることとし,今年度の研究会は,1月から3月の時期に予定される委員会に併せて1回のみ開催する,(2)講演は,延期となった3月の研究会で講師を依頼していた方に再度依頼する方向とする,との提案があった.議論の結果、(2)については了承され,(1)については,今後の新型コロナウイルス感染症に関する状況を慎重に考慮しつつ,オンライン開催の可能性及び適否の検討も含め,1月から3月の時期の研究会開催の可能性を模索していくこととなった.

■単行本化検討チーム
 資料116-6-1116-6-2により,松島幹事から,20193月号で終了したNL連載記事「新・強震動地震学基礎講座」の単行本化について,編集方針と現時点での目次案が示された.目次案を検討したところ,必要な内容ではあるが,先般のNL連載には記事がないものがあり,これについは委員会内外から執筆者を求める方針とのこと.刊行は来年中を目指すとのこと.委員会外の執筆者については,その旨明記することが望ましいとの考えが示された.また,委員に対して次の依頼があった.(1)目次案について意見があれば,2週間以内にもらいたい.(2)現時点での目次案において,執筆者が定まっていない項目(先般のNL連載には記事がない項目)の執筆者の積極的な自薦他薦をお願いする.(3NL連載記事の各執筆者には,原稿の改訂(書き足し、書き直し)をお願いする場合があるので協力をお願いする.単行本を出版することについて,理事会の承認得られていることが確認された.

NL新連載担当班
 資料116-7により,中原班長から, NL新連載「新・強震観測の最新情報」について,これまでの掲載状況、現在の原稿準備状況及び今後の掲載予定の報告があった.本年5月号までに,連載6回目まで掲載,現在は,第7回(港湾空港技研)と第8回(国総研)の原稿が校正中とのこと.前回のNL連載「強震観測の最新情報」同様,現在NLに連載中の記事も強震動委員会HPに掲載してはどうかとの意見があり,その可否を中原班長が学会情報誌編集委員会に照会することとなった.

■将来計画検討チーム
 資料116-8により,干場委員長から,将来計画検討チームにおいてこれまでに行われた議論の概略の紹介があった.調査班Bと調査班Cの引き継ぎ資料は,強震動委員会HPの委員限定ページに掲載することとなり,後日,津野前班長と長前班長が掲示用の資料を芝委員に送ることとなった。

3.学会内外からの報告
干場委員長から,理事会の動向について報告があった.謝金規定が改定され,これまで学会会員ではない人が広報誌に原稿を執筆した場合に謝金を支払うことができるとされていたところ,これを学会刊行物に原稿を執筆した場合にと改められたこと.昨年の秋に実施された日本地震学会と日本地震工学会の大会の連携開催については,今後も時宜をとらえて開催していくとの合意が両学会の会長懇談会で行われたこと.学会における個人情報の取り扱いに関するプライバシーポリシーが定められたこと.強震動委員会の今年度予算の旅費が減額されたこと(学会財政が厳しいため,全体として旅費を減額する方向とのこと).
*日本建築学会大会(9月)中止,日本地質学会大会(9月)中止,土木学会全国大会(9月)オンライン開催,日本自然学会学術講演会(9月)延期.
2021315日~17日,ESG国際シンポジウム(於:京都市),開催予定.

4.その他
 次回委員会は,8月末または9月前半にWeb会議で開催することとなった.

以上

注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.

<参考>2020年度の班構成
委員長  干場
幹事   松島,畑山  

調査班B  班長:前田
青井,大堀,隈元,芝,武村,津野,久田,堀川,盛川

調査班C  班長:室谷
香川,司,高井,長,津田,友澤,三宅,宮腰  

NL新連載担当班  班長:中原
植竹,古村  

単行本化検討チーム
岩田,松島

将来計画検討チーム
干場,松島,畑山,岩田,香川,竹中,津野,長,中原


117回強震動委員会議事録

日時:202092日(水) 15:3017:30
方法:オンライン会議
出席者(敬称略):干場(委員長),青井,植竹,大堀,香川,司,芝,高井,竹中,武村,長,津田,津野,友澤,中原,畑山,久田,前田,松島,三宅,宮腰,室谷,盛川(以上委員)

資料
117-0117回強震動委員会議事次第,第116回強震動委員会議事録{畑山}
17-1 B班打合せ資料{前田}
117-2 資料(C班){室谷}
117-3-1 「新・強震動地震学基礎講座(仮称)」目次・担当者{岩田・松島}
117-3-2 書籍「新・強震動地震学基礎講座」(仮題)の原稿執筆要領(案){岩田・松島}
117-3-3 「書籍出版のためのニュースレター記事の転載許可等に関するお願い」{岩田・松島}
117-4 NL新連載担当班報告{中原}

議題:

1.各調査班等からの報告等
■調査班B
 資料117-1により,前田班長から,今年度の強震動講習会についての班内における議論の状況の紹介があった後,委員に対して,(1)今年度内の講習会の開催は見送りにすること,(2)来年度の講習会開催回数は1回とし,その時期は12月頃とすること,(3)講習会をオンラインで開催すること,についての意見紹介があった.議論の結果,(1)及び(2)の方針は了承された.(3)については,来年度は開催することが望ましいこと,新型コロナウイルス感染症の流行状況によってはオンラインで開催せざるをえなくなるとの認識を共有し,オンライン開催を選択肢の一つとすることとなった.

■調査班C
 資料117-2により,室谷班長から,今年度内に研究会を1回,現地開催またはオンラインで開催する方針が示され,了承された.開催方式は,議論の結果,オンラインで開催することとなった.講演は,前回委員会で了承されたとおり,延期となった3月の研究会で講師を依頼していた方に打診中とのこと.開催時期は,12月から来年1月中旬までの間とする方向で調整することとなった.開催方法や受付方法についての詳細が11月発行のNLに間に合わない場合は,委員会HPに掲載する旨をNLに記載すること及び日本地震学会メールニュースで案内することで対応することになった.

■単行本化検討チーム
 資料117-3-1117-3-2により,松島幹事から,20193月号で終了したNL連載記事「新・強震動地震学基礎講座」の単行本化について,目次及び執筆担当者(各執筆担当者了承ずみ)ならびに原稿執筆要領が説明され,執筆担当者に原稿作成の依頼があった1030日締め切り).また,資料117-3-3により,929日の理事会において,NL連載記事を単行本に転載する許可を得るための議案を提出すること及びその許可願いの内容の説明があり,了承された.

NL新連載担当班
 資料117-4により,中原班長から, NL新連載「新・強震観測の最新情報」について,これまでの掲載状況、現在の原稿準備状況及び今後の掲載予定の報告があった.本年7月号までに,連載8回目までの記事が掲載,現在は,第9回(横浜市高密度強震計ネットワーク)と第10回(首都圏強震動総合ネットワーク)の原稿が校正中,第11回(関西地震観測研究協議会)と第12回(地震予知総合研究振興会)につき原稿依頼中とのこと.加えて,連載記事は,あと数回程度追加可能であり, 提案があれば寄せられたいとの呼びかけがあった.

2.学会内外からの報告

干場委員長から,理事会(直近では731日開催)の動向について報告があった.著作権規定が改定され,これまでは,学会が発行する出版物に掲載された著作物の著作権は,特別の断りがない限り,学会に帰属することとなっていたところ,今後は,著作権譲渡同意書に著者が署名し,提出することにより学会に帰属することとなった.現在NLに連載中の記事や企画中の単行本についても,この取扱になるとのこと.「地震学を社会に伝える連絡会議(議長:久田委員)」の構成員がほぼ決まった.

122日~3日,日本地震工学会・大会(オンライン).

2021315日~17日開催予定のESG国際シンポジウム(於:京都市)は,2021830日から3日間または4日間の日程に延期.

1120日に開催予定の地盤震動シンポジウムは例年と異なる内容で実施(オンライン).

3.その他
 次回委員会は,12月から来年1月中旬までの期間にWeb会議で開催することとなった.

以上

注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.


118回強震動委員会議事録

日時:20201215日(火) 13:3014:45
方法:オンライン会議
出席者(敬称略):干場(委員長),岩田,植竹,大堀,司,芝,高井,竹中,長,津田,津野,友澤,中原,畑山,前田,松島,三宅,宮腰,室谷(以上委員)

資料
118-0118回強震動委員会議事次第,第117回強震動委員会議事録{畑山}
118-1 B班打合せ資料{前田}
118-2 資料(C班){室谷}
118-3 NL新連載担当班報告{中原}
118-4 講習会,研究会の一般や会員へのオンライン配信について{干場}

議題:
1.各調査班等からの報告等

■調査班B
 資料118-1により,前田班長から,来年度12月頃に開催することとなった強震動講習会について,講習内容として実習が含まれることが想定されていることから(予定している講習テーマは「活断層と強震動予測」),形式は対面での現地開催を目指すものの,新型コロナウイルス感染症の流行状況によってはオンラインで開催すること,現地開催/オンライン開催の判断時期は,予定している会場のキャンセル料金発生時34ヵ月前)とするとの方針が示され,基本的に了承された.なお,現地開催の場合には,新型コロナウイルス感染症対策に配慮しつつも同時に採算性にも配慮すべきである,オンライン開催となった場合は,無理に実習を行うのではなく,講習内容の一部変更(場合によっては講師の変更も含めて)を検討したほうがよい,との意見があった.

■調査班C
 資料118-2により,室谷班長から,本日の委員会の後にオンライン形式で開催する研究会(講師:黒木英州氏[気象庁地震火山部地震津波監視課],演題:「正確な震度観測を行うために」)に関するこれまでの準備状況が報告された.室谷班長からの提案により,今回初めてオンライン形式で開催することから,研究会後に参加者にアンケートを行うこととした.
 来年度の研究会については,開催方式は未定であるが,12回開催すること,1回目の研究会の開催時期及び開催形式は,来年10月に仙台市で予定されている学会秋季大会が現地開催となるかどうかが決定(時期は4月上旬頃とのこと)された後に検討するとの方針が示され,了承された.来年度研究会の話題及び講師は,まず,調査班Cにおいて検討することとなった.

■NL新連載担当版
 資料118-3により,中原班長から,NL新連載「新・強震観測の最新情報」について,これまでの掲載状況,現在の原稿準備状況及び今後の掲載予定の報告があった.本年11月号までに,連載12回目までの記事が掲載,現在は,第13回(電力中央研究所露頭岩盤上強震観測システム(RK net))と第14回(東京電力による強震観測)の原稿が校正中とのこと.連載はこれまで各号2回,順調にできており,これに対して中原班長から執筆者に対する謝意の表明があった.加えて,連載記事は,あと数回程度追加可能であり,提案があれば寄せられたいとの呼びかけがあった.

■単行本化検討チーム
 松島幹事から,20193月号で終了したNL連載記事「新・強震動地震学基礎講座」の単行本化の編集作業の進捗状況について報告があった.1030日締め切りで執筆担当者に依頼していた原稿については,依頼した原稿全部が集まっている状況ではないとのこと.また,これから出版社と相談して新たに執筆を依頼する項目もあるとのこと.原稿未提出の執筆担当者には,原稿を提出するよう呼びかけがあった.
 単行本化における著作権の取り扱いに関して,干場委員長から,理事会における判断が伝えられた.NLに掲載された記事を単行本の内容とすることについての学会に対する転載許可願いは不要.また,単行本に寄せる原稿については,NLに掲載された記事そのままであっても,改めて学会から各著者に対して著作権委譲の手続きを求めることとするとのこと.

2.学会内外からの報告等

*干場委員長から,理事会の動向について報告があった.学会内委員会の英語名称の議論が継続中である.会長と日本地震工学会長との懇談が行われ,関東地震から100年にあたる2023年に共同イベントを開催できないかという案が出ている.学会事務局においても,印鑑の使用をとりやめ,電子署名を活用しようという動きになっている.

資料118-4により,干場委員長から,「地震学を社会に伝える連絡会議」から各委員会に対して,講演会等をビデオ撮影し,一般や会員向けにオンライン配信できないか検討してほしい,強震動委員会に対しては,講習会や研究会をその対象とできないか検討してほしい,との依頼があったことが説明された.これについて,干場委員長から,著作権とりわけ公衆送信権の問題があること,講習会については費用を支払って受講した方との関係性の問題があること,「地震学を社会に伝える連絡会議」主催の一般講演はオンライン配信を見送ったことなど他委員会の対応状況などに鑑み,強震動委員会としては,講習会と研究会のオンライン配信はできない旨回答したいとの提案があり,了承された.

*「地震学を社会に伝える連絡会議」において,地震学に関する検定を作ろうという案が持ち上がっている.

2021114日,防災学術連携体のシンポジウム「東日本大震災からの十年とこれから-58学会、防災学術連携体の活動-」(於:東京).日本地震学会からは小原会長が講演.

3.その他

*干場委員長から,来年度の委員会の事業計画案と予算要求案が示され,了承された.予算要求については,旅費を今年度予算額から2万円減額して要求する.

*次回委員会は,来年4月後半から5月までの期間419日の週,510日の週,517日の週で調整)にオンライン会議で開催することとなった.

以上

注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.


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