一般公開セミナー「島弧のジオダイナミクス-琉球弧における地震研究の発展」Event

地震学を社会に伝える連絡会議

公益社団法人日本地震学会では、地震学の研究成果を一般社会に還元し、地震に関する知識を広く普及することを目的に、普及啓発活動として一般公開セミナーを開催しています。
例年は秋季大会開催地で一般公開セミナーを開催していますが、本年はオンラインでの開催といたします。

開催概要

日時とテーマ

講演概要はページ下部をご覧ください。

※3回すべて、あるいは選択しての聴講が可能です。

開催日時 テーマ
2月18日(木)19時~20時 琉球海溝沿いの古地震・古津波(後藤 和久、東京大学大学院理学系研究科)
2月19日(金)19時~20時 琉球海溝と沖縄トラフでの地震探査(新井 隆太、海洋研究開発機構)
2月20日(土)14時~15時 ゆっくり動く沖縄、動かない沖縄(中村 衛、琉球大学理学部)

場所

オンライン

参加費

無料

後援

公益社団法人日本地震工学会

申込方法

事前申込制。以下の申し込みフォームにより、2月8日(月)までにお申し込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Xj7NUqWQQKSTGMWb8D0AaA

*ご提供いただいた個人情報は一般公開セミナーに関わる事務にのみ使用し、日本地震学会のプライバシーポリシーに基づいて取扱います。

講演概要

琉球海溝沿いの古地震・古津波(後藤 和久、東京大学大学院理学系研究科)
【2月18日(木)19時~20時】

数百年~千年に一度程度の低頻度で発生する巨大地震・津波災害に備えるには、まず対象地域で過去に発生した地震・津波について理解することが重要です。しかし、災害に関する歴史記録は過去に遡るにつれて乏しくなるため、歴史記録だけでなく地質や地形の記録に基づいて地震・津波の痕跡を収集することが重要です。本講演では、琉球列島全域の過去数千年間の地震と津波の履歴や規模がどこまで理解されているか、最新の地質・地形学的研究成果を踏まえてご紹介します。

後藤 和久
東京大学・教授
専門:地質学
現在の研究テーマ:歴史・先史時代の巨大津波の地質学的研究

琉球海溝と沖縄トラフでの地震探査(新井 隆太、海洋研究開発機構)
【2月18日(木)19時~20時】

近年、南西諸島海域において海洋研究開発機構や海上保安庁によって地震波を用いた地下構造探査が数多く実施されるようになり、その結果南西諸島海溝から沈み込むプレートの姿や沖縄トラフでプレートが引き延ばされる様子が明らかになってきました。例えば、1771年に八重山地震津波が発生したとされる石垣島南方沖には分岐断層構造が存在し、さらにその断層の根本では低周波地震というゆっくりした断層すべりが発生していることがわかりました。また、1995年に発生した奄美大島近海地震の震源域には、沈み込むプレート内に断裂帯が存在することを発見しました。本講演では、最近の地震波探査から見えてきたプレート境界域の詳細な構造とそこで発生する様々な地震・火山現象との関係について、最新の成果を中心にわかりやすくお伝えします。

新井 隆太
国立研究開発法人 海洋研究開発機構 海域地震火山部門 地震発生帯研究センター 副主任研究員
専門:構造地震学
研究テーマ:プレート境界域の地震学的構造と地殻活動の解明

ゆっくり動く沖縄、動かない沖縄(中村 衛、琉球大学理学部)
【2月20日(土)14時~15時】

沖縄は大地震が少ない地域と言われてきました。陸上で地殻変動を測定してもプレート間の固着が小さく、海溝でプレート間地震は起こりにくいように見えます。でもそれは本当なのでしょうか。陸上の観測点では検知できない地殻変動を検出するため、海底で地面の変動を測る海底測地観測で南西諸島の地殻変動を測定してきました。また近年の研究から、南西諸島ではプレート面がゆっくり滑る「スロー地震」が数多く発生していることがわかってきました。講演では海底測地観測とスロー地震の研究から明らかになってきた、南西諸島でのプレート沈み込みの様子についての話をおこないます。いっぽう、大地震が少ないと言われてきた沖縄で地震津波防災はどのように進められているのでしょうか。沖縄での防災の課題についての話もおこないます。

中村 衛
琉球大学理学部物質地球科学科教授
専門:地震学
研究テーマ:南西諸島におけるスロー地震の解明

問い合わせ

(公社)日本地震学会事務局
TEL:03-5803-9570
E-mail:zisin@tokyo.email.ne.jp

ページ最上部へ